古い家はリフォームして売りだす?
不動産屋に「傷んでいるところはリフォームすると買い手が付きやすいですよ」と提案されることがあります。
「リフォームせずに売り出し」が良いです。
「水回りがきれいだとイメージが良くなる」というのは正しいですが、キッチンや洗面台を入れ替えたり浴室リフォーム等をすることはやめましょう。
購入者は自分のセンスでリフォームしたい
ここ10年間は、中古住宅の再生販売に関わっておりました。
競売で安く仕入れた住宅をリフォームしてお手頃価格で販売という仕事です。
キッチン・トイレ・洗面台・浴槽のリフォーム、アクセントクロスで室内のイメージを変えてみたりしていました。
ところが、売主が、よかれと思ったリフォームなのに、買主さんに「できるだけ安く買いたかった」と言われたことは何度もあります。ニーズに合わないことをしていたことに気が付きました。
そこから、原状回復のリフォームであってもコストに見合わないということがわかりました。
有効なのは、清掃をしっかりやること、ハウスクリーニングをして引き渡しをするというのが良いです。
無駄なコストをかけずに売ることがポイント
売主は出来るだけ高く売りたい
買主は出来るだけ安く買いたい
ということは「余計なコストをかけずに取引する」のがお互いの為になります。
客付け業者さんへ余白を残すことの意味
【不動産屋の立場として】リフォームは収益として自分のところで請け負いたい。
当店は売主さん側の仲介に徹しています。
買主さんは他の不動産屋さんが連れてきます。
買主さん側の不動産屋さんは「買主さんからの仲介手数料」以外に、リフォーム収入を得ることを収益にしています。
ですから、リフォームは買主さん側の不動産屋さんに余白を残すことが全体の取引をまとめるポイントになります。
まとめ
・売り主はリフォームする必要はない
・売り物件にコストをかけない
・買主さんは安く買いたい
・買主側の不動産屋はリフォームを自分のところで請け負うことで収益にしている