査定価格はだいだい同じ?
不動産査定は「その根拠を明示しなければならない」とされ、殆どの業者は国土交通省お墨付きの「価格査定マニュアル」に沿って査定します。
査定の現場では「いくつもの業者に査定してもらったが安すぎる、近所の家は〇〇〇万円高く売っていた」と言われることがよくあります。
「知り合いが査定したが納得いく金額にならないから、見て欲しい」とご紹介頂くケースです。
私の家はどんな人が買うのか?
土地建物の状況・近隣の取引状況等で相場が出ます、さらに「どういう人が買う」ことを加味して査定価格を提示します。
どんな商品であっても買い手を考えないと売れないことは一緒です。
「私の家を買う人はどんな人?」アプローチ方法はどうする?
買い手を想定した販促方法を確認しましょう。
例えば、私の店は幸手市緑台にあります、周辺は1980年頃に宅地開発した住宅地です。
約50坪の土地に立つ住宅は、ざっくりと、買取で500万円。仲介で900万円位が相場といえるでしょう。
昭和の家付き土地を現金で買うのは
①リフォームして賃貸にする投資家
②家を取り壊して更地にして建売を立てるビルダー
仲介で買うのは
①リフォームして住む個人
②注文住宅の土地にする人
が多いです。
仲介物件は情報を拡散して買い手を探す
買い手を想定して販促営業をかけるのと同時進行で「業者向不動産情報サイト」に物件情報を公開して多くの不動産屋さんに買い手を探してもらうことが物件を早く売る方法です。
どんなに広告宣伝費をかけている不動産会社でも自社で見つけることができる買主は限られます。
アットホーム・SUUMOは自分が住む家を探す人のサイトですが世の中には「自分が住む為以外の家」を求めている方がいらっしゃいます。
いろんな不動産屋がいて早く売れます
同じように見える不動産屋さんはそれぞれ得意分野があります。
今年(令和6年)だけでも
「グループホームにリフォームして投資家さんへ売り、それをグループホーム運営会社に貸し出す」という業者さんがお客さんを紹介してくれたり(私はグループホームというものを初めて知りました)
「クリニックの休憩所兼倉庫にしたい」とクリニック専門の不動産屋さんがお客さんを紹介してくれたこともありました。
アットホームやスーモに載せているだけでは見つけられないお客様だと思います。
「世の中いろんな不動産屋さんがいて、頭の使い方がスゴイなあ」と常々感心します。
この記事を書いた人
桜コンサルティング 菅 弘之
埼玉県幸手市の小さな不動産屋で働いています。お気軽にご相談ください。
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